Student interview
インタビュー記事

成田 香
成田 香 さん
企業経営コース 卒業生
昭和59年3月 卒業
株式会社マークス(モトーレン函館) 勤務 専務取締役
函館白百合学園高等学校 出身

生涯学べ

大学では、専門知識の習得、幅広い教養の学び、研究活動などを行います。それ以外にも物事を一歩深く考えたり、多面的な方向からとらえることの大切さを学べる場所だと思います。社会に出て様々な問題に直面すると思います。その解決能力を身に付けられる場が大学だと思います。是非函館大学の学びを通して、社会で活躍できる人、必要とされる人へと成長してもらいたいです。

『報恩感謝』から始まった就職・・・2階の渡り廊下。鮫川先生が声をかけてくれました。「就職決まったか?」当時、教員志望だった私は、希望する高校で募集がなく、焦っていました。かなり出遅れて就職活動を開始しましたが、本意に反しての就活は甘くありませんでした。様々な仕事に応募しましたが、結果は惨憺たるもの。次々と落とされ、面接すらしてもらえませんでした。そんな時に先生から声をかけてもらい「まだです!」と答えたのを今でも覚えています。泣きそうでした。先生がその後親身になって指導してくださり、何とか函館トヨペット(株)に就職が決まりました。その半年後、希望校で教員採用の募集が出ました。心が揺らぎましたが、先生への恩を少しでも返したいとの思いもあり、「もう少しだけ勤務しよう!」と思いなおし、一生懸命働きました。振り返れば33年が経過。去年の6月からBMWなどを販売する株式会社マークス(モトーレン函館)に専務取締役として異動しました。

『実践躬行』・・・入社してから全てが初〇〇。女子初管理職員、女子初役員などいろいろな記録を作ってきました。同時は、女性は結婚したら退職するような時代。男性職員に交じって働きながら、つらい思いをしたこともありました。しかし女子事務員として採用されてから、自己研鑽を積み、難しい損害保険の資格を取得したり、職場環境整備など、様々な問題に遭遇しても何とか困難を乗り越えてきました。これも大学での学びがあったからだと思います。

『生涯学べ』・・・野又貞夫初代学長がよくおっしゃっていた言葉です。実は、今年の4月から通信制の大学3年次に編入し、以前から興味のあった分野を学んでいます。まだまだ自分の知らない世界が世の中には沢山あり、やっと好きなことを学べる喜びと、このような時間を持てた事に感謝しています。人間何歳になっても学ぶ姿勢を忘れずにいたいと思います。